2008 |
04,20 |
更新がないのでせめてこちらから。
銀新です(なんかもう言わずもがな的になっている気が・・・笑)
バイト中色々ネタを思いつくんですが、なかなか形にならずに忘れられていくものばかり。
ああ勿体ない。
銀新です(なんかもう言わずもがな的になっている気が・・・笑)
バイト中色々ネタを思いつくんですが、なかなか形にならずに忘れられていくものばかり。
ああ勿体ない。
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「おーい。しんぱちぃー」
コンコン、とノックを繰り返しながら、名前を呼ぶ。
だがこの扉の向こうに居るはずの新八からは、何の反応はない。
頑固なこって、と俺はこっそり苦笑する。
些細なことで怒らせた。
よくあることだ。
ほっといてもそのうち元に戻ると分かっている。
よくあることだからだ。
きっかけの9割が俺が悪いってことも分かってる。
でも大抵は新八の優しさに甘えて終わる。気がする。
けれど今こうしているのは。
「ちょ、銀さんもれそうなんだけど」
新八が立てこもっているのが厠だからだ。
原因が何だったのかを思い出すのすらめんどくさいが、俺が新八の話になぁなぁで返事したのがまずかったらしい。
それだけが原因じゃないけど、それも一因なことは確かで。
現実に、新八は一向に出てこない。
「しーんぱちーしんちゃーん」
何度呼んでも応えない新八に、だんだんイライラしてくる。
あーもうめんどくせぇよ。
なんかもうほんともれそうだし。
厠なんてババァんとこで借りゃすむし。
頭ではそう思うのだが、どうしてもここを離れがたい。
この戸の向こうで拗ねている新八を、このまま放っておけないと、思う。
というか放っときたくない。
「銀ちゃんって去る者は追わず、よねぇ」
遠い昔、馴染みの女に婀娜っぽく嘲笑された声がふと蘇る。
寄ってくる者は自分に害がない限り好きにさせたし、そいつが離れて行っても引きとめようなんて思ったことはなかった。
めんどくさいからだ。
「銀ちゃんの気を引きたくてワザとそういうことするコもいたんでしょうに」
なんだそれうぜぇ。
そう言って返した覚えがある。その時の自分は本気で嫌な顔をしていたに違いない。
何かに執着するのも、そうやって何かを求めるのも、面倒だと思った。
「さみしいひと」
最後にそう言ったあの女は、今の俺を見てどう思うのだろう。
「・・・しんぱちぃ」
ゴッ、という音を立てて、戸に頭をぶつける。
相変わらず新八からは何の反応もない。居るという気配がするだけだ。
ああもうめんどくさい。
ガキ怒らせて拗ねさせて閉じこもらせて。
あげくそのガキ引っ張り出すのに必死な俺。
「・・・・・・情けねぇー」
初めて手放せないと思った。
そう思うと勝手に手が伸びた。
拒まれても拒まれても手は伸びた。
めんどくさいなんて思う余裕もなかった。
そんな姿は、自分でも正直言って情けないしかっこ悪い。
こんな俺に誰がした。
・・・・・・新八ですよコノヤロー責任取れよ!
欲しい、という欲は、人を最高に情けなくするものなのだと知った。
ああ今はもうそんなことはどうでもよくて。
「ああもうヤバイまじでヤバイ」
そろそろ膀胱が限界なのを口実に、俺は「ごめんなさい」を言うべく大きく息を吸い込んだ。
結局謝っちゃうのかよ俺。
もうほんとかっこわるい。
□■□■□■□■□■
え、これ銀新?新八出てねぇよ!しかもぐだぐだだよ!(それはいつものことです)
めんどくさいだのかっこ悪いだの言いながら、そんな今の自分が結構好きだったりする銀さんで。
ダメダメじゃん。や、ほんとそうなんですけどね、そんな銀さんが珠谷は結構好きですよ(苦笑)
トイレに立てこもる新八もごっさ可愛いと思うんですが。
・・・あ、ダメなのは私だ。
「おーい。しんぱちぃー」
コンコン、とノックを繰り返しながら、名前を呼ぶ。
だがこの扉の向こうに居るはずの新八からは、何の反応はない。
頑固なこって、と俺はこっそり苦笑する。
些細なことで怒らせた。
よくあることだ。
ほっといてもそのうち元に戻ると分かっている。
よくあることだからだ。
きっかけの9割が俺が悪いってことも分かってる。
でも大抵は新八の優しさに甘えて終わる。気がする。
けれど今こうしているのは。
「ちょ、銀さんもれそうなんだけど」
新八が立てこもっているのが厠だからだ。
原因が何だったのかを思い出すのすらめんどくさいが、俺が新八の話になぁなぁで返事したのがまずかったらしい。
それだけが原因じゃないけど、それも一因なことは確かで。
現実に、新八は一向に出てこない。
「しーんぱちーしんちゃーん」
何度呼んでも応えない新八に、だんだんイライラしてくる。
あーもうめんどくせぇよ。
なんかもうほんともれそうだし。
厠なんてババァんとこで借りゃすむし。
頭ではそう思うのだが、どうしてもここを離れがたい。
この戸の向こうで拗ねている新八を、このまま放っておけないと、思う。
というか放っときたくない。
「銀ちゃんって去る者は追わず、よねぇ」
遠い昔、馴染みの女に婀娜っぽく嘲笑された声がふと蘇る。
寄ってくる者は自分に害がない限り好きにさせたし、そいつが離れて行っても引きとめようなんて思ったことはなかった。
めんどくさいからだ。
「銀ちゃんの気を引きたくてワザとそういうことするコもいたんでしょうに」
なんだそれうぜぇ。
そう言って返した覚えがある。その時の自分は本気で嫌な顔をしていたに違いない。
何かに執着するのも、そうやって何かを求めるのも、面倒だと思った。
「さみしいひと」
最後にそう言ったあの女は、今の俺を見てどう思うのだろう。
「・・・しんぱちぃ」
ゴッ、という音を立てて、戸に頭をぶつける。
相変わらず新八からは何の反応もない。居るという気配がするだけだ。
ああもうめんどくさい。
ガキ怒らせて拗ねさせて閉じこもらせて。
あげくそのガキ引っ張り出すのに必死な俺。
「・・・・・・情けねぇー」
初めて手放せないと思った。
そう思うと勝手に手が伸びた。
拒まれても拒まれても手は伸びた。
めんどくさいなんて思う余裕もなかった。
そんな姿は、自分でも正直言って情けないしかっこ悪い。
こんな俺に誰がした。
・・・・・・新八ですよコノヤロー責任取れよ!
欲しい、という欲は、人を最高に情けなくするものなのだと知った。
ああ今はもうそんなことはどうでもよくて。
「ああもうヤバイまじでヤバイ」
そろそろ膀胱が限界なのを口実に、俺は「ごめんなさい」を言うべく大きく息を吸い込んだ。
結局謝っちゃうのかよ俺。
もうほんとかっこわるい。
□■□■□■□■□■
え、これ銀新?新八出てねぇよ!しかもぐだぐだだよ!(それはいつものことです)
めんどくさいだのかっこ悪いだの言いながら、そんな今の自分が結構好きだったりする銀さんで。
ダメダメじゃん。や、ほんとそうなんですけどね、そんな銀さんが珠谷は結構好きですよ(苦笑)
トイレに立てこもる新八もごっさ可愛いと思うんですが。
・・・あ、ダメなのは私だ。
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